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「部下のことを理解できている」と考える危険性

管理職の皆様に研修をやった時に、時折耳にする言葉があります。

 

「私は部下のことを理解できている」

 

素晴らしいことですよね。

 

そのように語られる方の中には、本当に部下をよくよく理解されている方もいます。

 

ただ、私個人の感覚になってしまうのですが、
「部下のことを理解できている」と思っている人の大半は分かっていないと思います。

 

私の場合、研修に参加された管理職の方が実際に指導される部下の方と面談をする機会があります。

 

すると、管理職の方の認識と大きく違う、という事例に数多く出会ってきました。

 

例えば、管理職の方から

「部下のAさんは、将来、管理職としてマネジメントできるように成長したいと考えています。」と聞いていたのに、

いざ本人にお話を聞くと

「自分は専門スキルを向上させるキャリアを志望している。上司から管理職になるようにプレッシャーが強いので、転職も視野に入れています。」

などと聞くわけです。

 

こういった部下との認識のズレは「部下のことを理解できている」と思っている方ほど多い傾向にあると感じています。

 

おそらく「部下のことを理解している」と思っている方は、
部下の話を聞かなくなるのかもしれません。

 

部下が何か意見を言っても、上司の側は次に何を話すか考えており、
部下の言葉は聞こえていない。

 

そんな態度を日々繰り返すうちに、部下は「上司にいっても聞いてもらえない」と感じ、
思っていることを口に出さなくなる。

 

そして上司の意見を聞いた部下は「わかりました」と返事をして、
そばをやり過ごす。

 

上司は「部下が納得してくれた」と思う。

 

と書いている私もやってしまうことがあるわけです。。。

 

本日は以上になります。

ありがとうございました。

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